代表メッセージ
MESSAGE
原発事故避難指示区域は現代日本に誕生したフロンティア
『なぜ原発事故避難指示区域で事業を起こすのか』
よく頂戴する問いです。
ふるさとのため。確かにその通りです。
強制避難させられた悔しさから。それもあります。
でもそれだけではありません。
私たちが感じているのは、 この地域の限りない可能性です。
私たち南相馬市小高区の住民は、5年4か月もの間居住が許されなかった町に、暮らしを再構築していくというチャレンジをしています。ここで対峙しているのは「緩やかな衰退に歯止めをかける」といった従来の課題ではなく、「そもそもゼロの状態から町を興していく」という、それまでの日本には存在しなかった課題です。
欲しい暮らしを手に入れるためにすでにあるものを捨てることは難しいかもしれません。
しかしゼロから始めるのであれば創るだけです。
すでに様々な絵が描かれたキャンパスにさらに絵を描き加えるのではなく、真っ白なキャンパスにイメージ通りの絵を描く。開発しつくされた街に家を建てるのではなく、前人未踏のフロンティアを自ら開拓し理想の村を創る。 成熟した日本社会においてそんなチャレンジができるこの地域に、私たちは可能性しか感じられません。
現代社会は予測不能だからこそ、どんな状況からでも可能性を見出し、欲しい未来を実現する。
そんな風土をこの地域から生み出すために、私たちはチャレンジし続けます。
株式会社小高ワーカーズベース
代表取締役 和田 智行
プレゼンテーション
2022年9月に開催された『ICC KYOTO 2022 ソーシャルグッド・カタパルト』の優勝プレゼンテーション動画です。
<文字起こし記事>
原発事故でゼロになった町を、100の事業を創出する開拓者の町に変える「小高ワーカーズベース」(ICC KYOTO 2022)